国家の生贄by福田ますみ@飛鳥新社

オウム真理教・破壊的カルト
オウム真理教・破壊的カルト

 分厚くてマニアックな本なのに続々増刷中らしい「国家の生贄(福田ますみ著・飛鳥新社[Kindle版])」をだいたい読んだ。「だいたい」読んだ、すなわち後半は少し飛ばした。
 勉強になる部分もあったけれど、自分としては、先行の「潜入 旧統一教会窪田 順生著・徳間書店)」ほどには面白くなかった。

テロリストの願望が叶う国

 ただ、この本が数万冊も売れるとなると、安倍さんが殺害された頃に比べてかなり世論が変わってきたのだろう。しかし、教団内で食口への購入推奨も多かったのではないか。

 基本的に、私の考えは福田ますみさんと同じ。まえがきの見出しのとおおり『テロリストの願望が叶う国』。もちろん家庭連合の解散にも反対だ。
 そういえば昨年末には出ると一部に報道された二審はいつの間にか「今期中」に延長された。国・教団両者の弁明は既に終了している。何故遅くなっているのか、誰も教えてくれない。
 裁判がひっくり返って「実は知っていた」「そう思ってた」とかほざいたらぶっポアすぞ。

家庭連合(旧統一教会)解散請求裁判は民事扱い?

 さて、本の内容について。勉強になることも多かった。例えばこの裁判が秘密裁判なのは「非訴訟事件手続法に則って行われる(P.350)」からであり、民事裁判と同じ扱いだからということ。国と個人の裁判が民事相当? どう考えても、憲法20条に関わる重大な人権問題じゃないか。それが痴話喧嘩と同じ扱い? よく分からないけど、そういうことだそうだ。
 非訴訟手続法であっても、当事者は多少しゃべって良いはずだ。しかし、現状は何も伝わってこない。


 ただ、この本の記載は基本的にいわゆる「教団側」の主張が殆どで、今回の解散請求とは関係ない拉致監禁強制棄教などの記載が多い。まあ拉致は昔から言われてきたことで、そりゃー褒められたことではない。しかし、今回の解散請求の可否には何も関係ない。
 それに原価とあまりに釣り合わない商品を100万1000万で買わせるのだって褒められたことでないのだが。

続々登場する「億」高額献金者の声

 家庭連合を擁護する際の福田ますみさんは、確信犯でやってるのが見え見えの窪田順生さんと違って、どこか感情的に見える。かなり食口に近い感覚で喋っているのではないか。

 私としては、「万物復帰」に関しての記載(第九章 解散命令請求ー高額献金者の胸の内)が最もインパクトがあった。
 P251~では、食口の辻美智子さんが『四十年間で一億円はさされている』『一度に何千万と出したこともあります(P.252)』。広島市の篠田涼子さん(仮名)(P.255)も入信してから四十年感で約2億円を「復帰」。両親からの相続が多くを占めるという。これが終わると今度は5000万円。こういう「ツワモノ」が続々と登場する。

 無論、先祖の祟りで脅されたわけでもないしマインドコンチョロールされたわけでもない。ある意味、「はい、そうです。ウチは高額献金やってます」と豪語している。
 そして、教団側にし教団擁護者にしろ、今回の裁判の焦点とも言うべき「万物復帰」に関しては、何も問題ないと強気である。
 しかし「1億2億は当たり前」とビックカメラみたいに言われても、世間的に通用するのだろうか。出してるのはエヌビディアではないのだ。

安倍さんを殺した「英雄」ヤマガミ擁護が本丸か

 もっとも日本脱カルト協会など「反カルト」は、憎き安倍晋三を殺したヤマガミ擁護こそがメインなのかもしれない。見事死刑回避を獲得したがにもかかわらず、それでも物足りないと全勢力を上げてさらなる減刑を要求しているように見える。

 一方、一時的パニック状態から覚めた国民は、「ズブズブ」高市自民党を支持している。岸田・石破は左派が故に忌避されたのであって、「勝共」的な高市早苗はノープロブレム。一歩、左翼の低迷は今回も止まらなそう。

 単純なネトウヨ・パヨクで語れば、高市さんのおかげで政治的な混乱は避けられそうな情勢。一方、戦後もっとも偉大な男・安倍晋三さんは殺され損。ヤマガミは死刑回避どころか、多くの支援のもと更なる減刑要求が叫ばれる。明らかにパヨクの勝利。殺ったもん勝ちで終わった。やっぱり、あの騒動は後世、歴史に裁かれるとしか言いようがない。

 ではまた。

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