
本の帯の右上で、「絶賛!」してる人が気に食わない。
特に男の方の名前を見ると、「嫌な予感」がしてしまう。
結論から書く。悪い本ではない。特に50ページあたりからエンジンがかかり、久しぶりに「オウムに触れた」感がした。
サリン事件後の一斉捜査の際に「一斉保護」された「オウムの子どもたち」の30年後を追った記録。
一斉捜査後に「オウムの子どもたち」が保護された直後がかなり生々しく、本編以上に読ませてくれる。児童相談所への保護を、逮捕され拉致されたと思い込む子ども。PSI(ヘッドギア)を装着し、風呂に入れても「修行で身についたものが落ちてしまうから(P69)」洗おうとしない。外には毒ガスが撒かれていると信じなかなか外出しない。「サリンを撒くぞ」「毒ガスだ」や尊師の歌、オウム教育が染み付いている。
そんな中、麻原彰晃が逮捕される。徐々に「現世」感覚を身に着け、児童相談所から去っていく。

しかし、無事に社会に溶け込んでいく筈もない。第3章(P.89)以降に、様々な「オウムの子どもたち」の30年後が語られる。以下は読んでからのお楽しみとします。
ただ、恐れていたとおりでした。
出ちゃったんです。ヤ・マ・ガ・ミ。
上九一色村で保護されたオウムのことも達と家庭連合宗教2世。何の共通性もありません。「重さ」が違いすぎる。しかし、いかに破壊的カルト2世が苦労して生きてきたかを描いて…あの名前が出てきちゃうんです。
あーあ。

ただ、それほど出てきません。何せ二人が「絶賛!」している時点で、お出ましになるのは想定内。ある意味、許容範囲でした。しかし、あの名前が二度三度でてきちゃうと…何だかなあ。
あと、個人的に「好みじゃない」点。取材がいかに大変だったか、苦労したかが少々諄い気がした。
さて、今年も「風化風化」と新聞やテレビが騒ぎ出す日が近づいてきました。そして2日後3月22日のマスコミを眺めれば「確かに風化してる」と思いっきり納得します。
今年は家庭連合宗教法人法解散も決定し、装いも新たな「風化」騒動を見せてくれることでしょう。しかし、片方で被害者犠牲者を嘆き、もう片方で加害者をずる賢く擁護する矛盾をなくすのは難しい。
破壊的カルトよりもイスラム教の方が深刻です。ネット民の一部は創価学会の威風堂々扇子踊りごときでカルトカルトと騒いでいます。
結局、今年も「ひな祭り」「七夕」のように、サンニーマルは過ぎていく気がします。



コメント