
名人といえば大山康晴名人
歴代の名人全て含めて、将棋界で最も強いのは誰か。もちろん藤井聡太の声が大きいだろう。そして羽生善治無双の時代は羽生善治で。突撃が突撃する前は中原誠だ。しかし、古今東西となると、大山康晴最強説は根強い。坂田三吉も木村義雄も谷川浩司も入ってこない。「最強は大山康晴」。一種の都市伝説を含めて、将棋界の政治力を含めて、大山康晴の存在感に圧倒されるのだろう。
あえて言えば、総理と言えば安倍総理、名人と言えば大山名人なのだ。

大山名人記念館2025年3月リニューアル
将棋界最強の男、大山康晴。大山十五世名人の遺品などを展示した大山名人記念館が、2025年3月にリニューアルされた。行ってみよう。
しかし新横浜ー岡山はなかなか遠い。更に岡山から乗り換えて4つ目くらいに倉敷。4時間半かかった。倉敷は一見して東京っぽいところだけど、裏道は観光地っぽい。
大山康晴記念館は倉敷駅を改札左に降りで、タクシーで2メーターくらい。バス停が正面に止まるので、それでもいけるだろう。倉敷市立の施設で、無料で入ることができる。

中に入ると、「和風のいい匂い」がする。「羽沢ガーデン対局室再現」の畳の匂いか、とにかく将棋ファンには心地よい匂いだと思う。大山名人関連の様々な私物からトロフィーまで展示されている。
ただ、平日でもあり、入ってきた人は自分がいる間に一人のみ。私が出ていく際にすれ違いに家族?が入っていった。
これを見に行く価値があるか否か。そりゃ大山康晴先生を「名人」と思ってるか否かで決まる。おそらく、4時間半かけてここにやってきて満足して帰るのは、全員が老人だろう。
魅惑の大山名人グッズ
大山十五世名人推戴状。木村義雄名義なんですね。

大山名人のトレードマークと言えばメガネ。唯一残っていたものだそうです。

手書きの迫力

大山名人時代は手書きがデフォルト


他にも第一期王位の贈位状(推戴とか贈位とか呼称が難しい)など、大山ファン固唾のグッズがてんこ盛りです。
大山名人が生涯愛用した将棋盤・駒はがミニミニ盤だったのが印象に残った。このような盤・駒は現在作られてるのだろうか。盤はカツラっぽい(高級盤はカヤを使用)けど、駒はちゃんとした高級な彫駒の柘植駒。今だと「マグネット盤」サイズである。他にもミニミニ高級盤駒があったと思う。昔は人気があったのだろうか。
「将棋はオク(終盤)が深い方が勝つ」時代

大山将棋時代は「将棋はオクが深い方が勝つ」なんて堂々と言われてた時代で、序盤を重視するのはアフォ扱い。打倒大山を目標にした山田道美はその研究熱心さと、その研究成果を平気で公開したことから、棋士仲間からもとやかく言われたらしい。
しかし、山田教室に通っていた中原誠(当時は棋界の若き太陽と呼ばれていた)にタイトルを次々と奪われ、居飛車穴熊が常識になり、そして今では序盤に飛車が横に動くだけでAIが評価値を下げる時代。大山将棋は、古き良き時代ではなく、古き悪しき時代の将棋に見える。
しかし大山康晴は今でも語られる。会長兼務時代や「作られたキャラ」込み込みで、大山康晴の超人伝説は将棋界から消えることはない。
特に振り飛車を愛用してからの大山将棋は、現在もっとも馬鹿にされやすい将棋である。しかし「ああいう振り飛車」はプロでも消える気配がないし、アマチュアでも「大山っぽい振り飛車」は根強い人気がある。大山最強伝説も消える気配がない。
やっぱり総理は安倍総理、名人は大山名人なのだ。



コメント
ご存じかも知れませんが『大衆運動』エリック・ホッファー著が面白かったです。
読んだことないです。へー、面白い人ですね。港湾労働者の哲学者ですか。よくこんな方をご存知でしたね。
https://note.com/joyous_mimosa341/n/n4216b71ed9ef