Q&A いま『資本論』がおもしろい マルクスとともに現代と未来を科学する(志位和夫著・新日本出版社)

日本共産党・左翼
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日本共産党・左翼

この本を日本人全員が読まないから選挙に負けたのだ!

 現在、スクープ連発赤字連発の「しんぶん赤旗」だけで大絶賛中。志位和夫マルクス主義講義の第二弾。青本・赤本とでも呼ぶのでしょうか。

今、世界で資本論が再評価、されてるはずがない。

 青本が大好評(ただし共産党幹部の脳内のみ)のため、今回は資本論に特化した赤本を発行。しんぶん赤旗では一面を使って大宣伝。なるほど、連発するのはスクープではなく赤字なわけです。現在、ヨーロッパやアメリカで資本論が再評価…んな筈がない。むしろ、ナチナチの民族排外主義や自国第一主義がブームです。
 これを読んで、さあ資本論にチャレンジ…時間の無駄です。学者研究者など特殊な職業でない限り、この本でお終いにしましょう。笑い事でなく、老人だらけの破壊的カルトにマジでマインドコンチョロールされちゃいますよ。

ノートの冊数で「マルクスは偉大」

 さて、内容を見ていきましょう。P.125を開きますと「暴力と流血で「鳥のように自由なプロレタリアートを作る」」と大きな文字で書いてあります。
 お前ら、ついに正体を見せたな!

 と言いたいところですけれど、残念ながら違います。資本家が暴力と流血で労働者プロレタリアートをいじめるので、自由のために立ち上がらざるを得なくなるという「歴史的必然性」を説明したもの。
 しかし、今の日本共産党では、「ついに本音炸裂!」って読んでしまいますよ。

 最初は、マルクスがこんなにたくさん本を読んでノートを作ったというお話。
 日本共産党が40議席くらい獲得した70年代の全盛期に同じようなことを書いたら、文藝春秋に掲載された「グループ1984(正体は香山健一らしい)」という匿名論文で、そんなの大学院生の平均じゃないかと突っ込まれたのを思い出しました。そもそも今の大学院生はむしろ電脳化対応が必須で、作ったノートの数を出されても笑うでしょう。

サビの「剰余価値を搾取」から入る

 そして本論。
 久しぶりに「貨幣も労働価値の物々交換原則」の労働価値説が楽しめるのかと期待してましたが、いきなり「サビ」から入ってきました。

 労働者は搾取されてるのか。どうやって資本家が搾取しているのか。いきなり剰余価値の搾取から入り、資本主義社会では搾取が見えにくいそ、資本家はこんなに悪いぞ、すっごく悪いぞ、社会主義社会は搾取がないぞ、平和だぞ… そんな感じです。
 もちろん「ソ連・中国のように自由がなくなる」なんてデマ、かえって自由になる、そもそも資本主義社会は自由なのかの「お約束」も忘れずに書いてあります。

 昭和の新日本新書のように「トロツキストはこう言うけれど、我が党のこの解釈が正しい」「ブルジョワ経済学ではこう説明するけれど、ここが間違ってる」のような他派の批判はなく、黙々とマルクス主義経済学を説明する形式になっています。
 ただ、、MMTや積極財政論をマルクス主義の立場から批判したら、面白かったのではないでしょうか。

マルクスは絶対に正しい

 個人的には、100年論文でも明確に否定されている構造改革論・ユーロコミュニズムを批判して欲しかったです。もちろん意地悪で言ってるのですが、国民には構造改革論と思ってほしい一方、党内では構造改革論を断じて許さぬ政党が、外部的にどういう言い訳をするのか知りたかったです。

 今の日本共産党は、議会があるところでは議会をとおして民主的に社会主義移行をマルクスやエンゲルスは原則にしており、ソ連や中国のような独裁者会はマルクス主義とは縁もゆかりも無い。議会による政権交代ががマルクスやエンゲルスの立場である(たとえば、このYoutubeの13分ちょうど辺りから)という立場に立っています。
 もちろんこれは大嘘で、マルクスもエンゲルスも暴力革命でプロレアリア独裁が原則。有名な共産党宣言では、最後に「既存の社会秩序を暴力的に転覆することによってのみ達成できると公然と宣言する」と声高らかに暴力革命宣言しています。
 70年代黄金時代の日本共産党はこの問題を誤魔化すために、ドイツ語のディクタツーラは独裁でなくて執権だとか、ゲバルトは暴力ではなく強力だとか、訳語まで捏造して必死に「ソ連・中国の自国民大量虐殺の言い訳」をしました。

 しかし、もうそんな言い訳すらしない。マルクスやエンゲルスはそもそも自由と民主主義を守り、議会をとおして多数派で社会主義政権を作る立場だというのです。もう、言い訳すらやめてしまった。

 最後に、もう一度言います。学者・研究者でない限り、資本論もその入門書も読む必要はありません。この本で一通り知ったら、それでお終いにしましょう。
 人生を誤ってはいけません。あの党がなくなるのは世界の趨勢です。ではまた。

 



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