鈴木エイトも紀藤正樹も絶対に触れない「宗教2世」

日本共産党批判の定番ブログ「日本共産党・民青同盟悪魔の辞典+」に小さく紹介されていた。しかし、どういう小説だか何も書いてないので、気にしなかった。だけど最近になり、この小説の内容を知った。
父親がカルトに染まり、一家が破壊されても子供をカルトに強制入会させる。明らかに本人の実体験に基づいている小説だ。
しかし「反カルト」評論家の類が宣伝してるのを聞いたことがない。おそらくこの小説が有名になっても、敵視するこそあれ好意的に紹介はしまい。我が子のの人生を破壊するカルト。教団の名前は日本共産党。
宗教二世より左翼政党二世の方がよっぽど悲惨

小説であり、日本共産党は共政党と書かれ、首相襲撃も安倍総理と書かれていない。しかし、それでは雰囲気が出ないので以下「日本共産党」「共産党」「安倍総理殺害」で書く。
全部書くと怒られるし本が売れなくなっちゃうので、第一話の途中まで紹介する。
豊田千秋(主人公のJK)の父親である豊田正は熱心な共産党員。当選する筈がない県知事選挙に出馬することになった。父親の党活動で一家は貧困。しかも父親の狂信ぶりで、母親は家から出てしまう。
更に兄の健二はサッカー部で「共産党!」「税金泥棒!」と虐められ、高校中退して引きこもり。千秋も同じで、「共産党!」のいじめにあい、「政党助成金を一銭も受け取らない」と反論するも焼け石に水。父親との三者面談でも父親が「大演説」を始めて先生から呆れられる。
そんな千秋の気持ちも知らないで、父親は半強制的に千秋を入党させるだけでなく、自分のブログに「娘が入党した」と誇らしげに書く。
しかし、その頃から「ほくほくおいも党」の「しろたん」から、父親のブログに抗議の書き込みが始まる。例えば「お前はマイナンバーをプライバシー侵害と批判するけど、お前が娘のプライバシーを侵害してるじゃないか」と。
県知事選挙の途中で安倍総理が殺害される。豊田正は「暴力は許せない」と書くも、ほくほくおいも党から「あんたらパヨクの責任」の書き込み。そして犯人の山上が旧統一教会二世であるうことが報道されると『自分たちの二世問題は無視して』『宗教二世より左翼政党員の子どもの方がよっぽど悲惨じゃね?』
千秋は思う。自分の初潮まで知っているという「ほくほくおいも党・しろくま」の正体って…
悪質共産党員・豊田正の正体

この小説は全6話。ほくいも党が軌道に乗った様子も紹介されている第二話はともかく、第三話・第四話は正直ダレた。こういう内容でなければ、「お忙しい方は1話5話6話だけ読めば十分」と書いちゃうところだ。
気になるのは、例えば第2話で選挙討論会で共産党候補が直前に言ったことを平然と「言ってない」と嘘をつく場面とか、妙にリアルに詳しい。どう考えてもこの小説は本人の実体験をベースにしている。
何よりも、小説の最初では「千秋」と書いているのに、後半の盛り上がる場面では「千秋」ではなく「私」と書いてしまっている。思わず間違えてしまうほどに、千秋は自分の分身なのだ。

WIKIの上村裕香では、党員歴や脱党の経緯などの記載はない。一方、「上村・県知事選挙・共産党」でGoogleって見ると、上村裕香の出身地である佐賀県知事選で「佐賀県から12月1日告示の知事選、共産党県書記長の上村(泰稔)氏が立候補」の記事を発見。
更に上村泰稔で検索すると、自らのインスタに、娘がしんぶん赤旗日曜版に記事を書いてくれたと嬉しそうに投稿している。
豊田正=上村泰稔(2025年4月日本共産党佐賀県委員長就任)は確定。この小説は事実ベースで書かれている。そうなると、どこまでが事実でどこからが付け加えたのかが気になる。父親の狂気や本人のイジメや強制入党や党活動は事実臭い。しかし兄が本当に存在して引きこもってるのか。母親は本当に逃げ出したが籍を残してあるのか。特に兄のモデルがいるのか気になる。
二世問題を全面に推し出せば

2025年7月20日初版発行。まだ再版されてないようだ。
この本「お父さんに家族との対話を要求します!」みたいな売り文句ではなく、ズバリ「宗教二世」を全面に押しだせばもっと売れたと思う。多少波に乗って、KAZUYAとか上念司とかが知るところになれば、左翼が過剰反応してますます売れる。
「カルト二世問題」なのに、何せ対象は共産党。絶対に「反カルト」「脱カルト」は宣伝しない。しかし、「こっちにも二世問題が!」とうまく宣伝すれば売れると思う。
引きこもりの兄は叫ぶ。『眼の前の弱者ひとりを救えねえやつが言う弱者救済に、どんな価値があるんだ(P.246)』。同じ叫びは多くの「二世」が感じている。被害者である共産党二世の互助組織サークル「ほくほくおいも党」は本当に必要なのだ。



コメント
第一章が試し読みで公開されていたので読みましたが、個人的な悩みから社会問題まで共産…おっと共政党に入ればすべて解決とか、普通の会話がすべて党の主張に置き換わるところとか、あるあるで笑ってしまいました。間違いなくモデルは著者自身ですね。
キョウサナー界隈とかアンチ界隈などで話題になりそうなのにご本人の著書宣伝Twitterすらあまり拡散されておらず、もったいない気もします。カルト政党2世の話題はタイムリーな筈なのですが…
そうなんです、
カルト2世の話題はタイムリーだから、やりようによっては絶対に売れますよ、これ。
ただ、貴殿のおっしゃるように、作者自身もあんまり内容に触れたくない印象を持ちます。
「元共産党」というイデオロギー付きな「色」が着くのが嫌なのか。だとしたら、それこそ「宗教2生の悲劇」です。
私としては、ほくいも党が保守派の流行語になるくらいに大ブレイクして欲しいのですが。