出版不況の中、高田馬場の早稲田通りの古本屋街はどうなってるのか。
久しぶりに散歩してみたところ、想像を絶する壊滅状態だった。
日曜日の早稲田通り、開店している古本屋はゼロ

日曜日は川崎市長選。投票を終えると、どこかに遊びに行きたくなる。そういえば高田馬場の古本屋街を見ていない。あそこは神田と違って、早稲田大学の学生に売上の相当分を依存しているから苦戦してる筈だ。
かつては高田馬場駅から早稲田大学まで、殆どが古本屋と普通の本屋だった筈だ。西門に入る細い道まで古本屋が詰まっていた。どれくらい崩壊したのだろう。
予想を上回る。高田馬場の古本屋街は完全に消滅していた。知らなかった。
なお、探索したのは10/26の日曜日の午後。寒いし雨降ってるしで、途中から西門ルートに切り替えてるので、西門曲がり角ー正門までは計測していない。高田馬場ー早稲田大学西門で発見した本屋は7件。全て古本屋で、ガレージが閉まっている。
日曜日にもかかわらず、学生さんは街を歩いている。しかし、全7件の古本屋中、開いている本屋は0件。
高田馬場ー早稲田西門で7件、全店ガレージを閉めていた
おそらく、写真の7店だけだと思う。しつこいようだけど、西門との分岐点ー正門は見てません。寒くて雨降ってるのもさることながら、西門に向かう細い道も本屋が並んでる印象があり、それを確認したくて細い道に入ったのです。
往復で確認してるので、そんなに間違ってないと思う。







発見した全書店がガレージを閉めている以上、7店が本当に営業しているのか、全く判断ができない。高田馬場の本屋の推定消滅率、体感で95%。ここまで潰れっぷりが凄まじいとは思わなかった。今度機会があったら、西門分岐点ー早大正門も探索して、「高田の馬場古本屋・本屋生存リスト完全版」を作りたくなった。
高田馬場の推定全古本屋数(2025年10月)、14店+α

現在早稲田通りに古本屋が何店あるのかを推測できるサイトがあった。チャッピー5さんに教えていただいた。
早大生発案によるユニークな地域連携 早稲田古書店を360度VR化(Fri, 10 Oct 2025)
https://www.waseda.jp/top/news/114007?utm_source=chatgpt.com
『地域連携の取組みとして、早稲田古書店街連合会と協力し、早稲田古書店14店舗を360度VRツアー化。』 少なくとも、現役古本屋は14件あるようだ。
さらにチャッピー5さんによると、2019年11月の早稲田ウィークリーに「ネット販売にはない魅力がある?早稲田青空古本祭から始める古書入門」という記事があり、『店舗数は20を超えていて、東京三大古本屋街の一つに数えられています』の記載がある。もっとも「早稲田青空古本祭」に参加したのは8店で、よその古書が参加して開催したようだ。
実は1980年後半の全盛時代も40軒しかなかった?

では、最盛期はどれくらいあったのか?
おそらく、あの頃の地図を探せばかなり正確な数字は出せるだろう。しかし、既に私は全調査業務をチャッピーやPerplexity やGEMINIに無料業務委託(チャッピーは有料)している。
claudeさんが興味深い数字を教えてくれた。
「戦時中に東京大空襲で一度消滅し、戦後に再形成。1980年代後半が最盛期(36〜40軒)」
全盛時代にも、そもそも40軒くらいしかなかったようなのだ。
なんか神田古本屋街(現在、減ったと言われても「約130軒規模(チャッピー見解)」)に匹敵しているかのようなイメージを持っていた。しかし、神田は道が2列があり、その2列をつなぐ細い道にも本屋が所狭しと並んでいる。一方早稲田通りは1本道の左右に並んでるだけ。案外と「そんなもん」だったのかもしれない。
大学生は本なんか読まなくても昔よりも優秀
もちろん早稲田大学の学生は昔よりも遥かに優秀。いかれた珍棒団に入る学生も消えたのがその証拠。しかし、紙の本は読まない。勉強はしている。このあたりの分析は、私の「「大学生の半数が読書ゼロ」の正体(「若者の読書離れ」というウソby飯田一史@平凡社新書)」を参考にして下さい。
今日も早稲田大学の図書館では、学生がパソコンの画面と格闘して勉強している。だから「知識を獲得するのに読書は最善解に非ず」としか言いようがない。

そういえば、少し前にこんな文章を書いた。
本も読まない馬鹿に創価学会を潰せるはずがない2023/12/13
『昭和の昔、古本屋に行くと「新日本新書」を見かけることがある。日本共産党系の出版社が新書を出していたのだ。もちろん党幹部や党員学者が書いたものだが、ジャンルはマルクス主義や共産党の宣伝に限らない。理系の本も発行していた。』
ある意味、古本屋は左翼製造工場になっていた。1冊100円の「叩き売りコーナー」に置いてある本で、でマルクス主義経済学も哲学も学べる。
昔の大学だと簡単に卒業できる授業なので、学生がヒマして自習したくなる。しかし新刊書は高い。そこで古本屋に行くと新日本新書が1冊100円で売っている。
暇な大学生と古本屋のハーモニーが大学生を左傾化させた。半分は冗談だけど、そこそこ当たってるかもしれない。学生から暇を取り上げて学習を強いる大学では、左翼が生まれない。そして日本共産党は、支持者に読書を強いる政党だった。それ故に20万民青や衆院40議席の全盛期を作れた。
古本屋の消滅率と民青の減少率、相関関係があるぞ、きっと。



コメント
古本、古本屋巡りが好きな人間としては、ちょっと寂しいですねえ。
そもそも、紙の本が無い生活は、ちょっと私には考えられない。
パソコンは必須ですが、パソコンでネットサーフィンしながら、合い間に本棚の愛読書をチラチラと眺める。
そんな生活をしています。
古本大好きなチャンネル桜の水島社長よく、自分の番組で、最近古本屋で見つけた貴重な本を格安の100円で手に入れて、その本の紹介などをしていますが、ああいう古本のお話も好きですね。
これからも、時々古本のお話も投稿していただくとうれしいです。
水島さんって、古き良き時代に青春を送ったって感じです。
あの人、早稲田の文学部。左翼運動に入らなかっただけで、どこか万年青年な気がします。
紙の本は、私もけっこう買ってしまいます。何だかんだで、オール電子にできないです。
しかし、スペースを食う。もう、本棚に入りきれなくなって随分と経ってます。
私、捨てては入れ、捨てては入れを繰り返してます。
もう20年くらい前に高田馬場に行った時、古書店街?
と思いました、本屋は少ないし、品揃えも貧弱、かろうじて当時合気柔術を学んでいたので、富木流とか早稲田流と呼ばれていた、富木健治氏の合気道教科書が手に入ったくらいで、
何もなかった気がします。