本を捨てるテクニック

教育
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教育

読書よりも難しい捨書

 紙の本は実に厄介。電子ブックと違って、すぐに本棚がいっぱいになる。
 定期的に本を捨てる必要性が生じる。

 さて、どれを捨てるべきか。何はともあれ、絶対に二度と読み返すことがない資料から捨てよう。しかし本棚を改めてみて、ここ10年間で「読み返した本」なんて殆どないことに気がつく。じゃあどれでもランダムに選んで捨てればいいではないか。しかしそれができない。
 めぼしい「捨てやすい本」…大学の教科書とか学問的入門書とか…は既に全部捨てた。自分の本棚は、既にオウム真理教や日本共産党、そして家庭連合などの破壊的カルトの本やネトウヨ本が大半になってしまった。「捨てしろ」が残ってないのだ。

実践ワークショップ「あなたならばどれを捨てる?」

 さてここで、実践ワークショップの課題を出したい。
 (1)私の本棚の一段の写真を下に貼ります。この中から、私が捨てた2冊の本を当てて下さい。
 (2)自分ならばどれを捨てるか、各自で考えて下さい。

 写真はダウンロードすれば大きくなります。是非とも背表紙を確認し、課題に取り組みましょう(笑)。

本棚を見ると支持政党が分かるーアカ狩りテクニック

 昔、青木慧というライターがいた。実は共産党員で、今流行りの勝共連合と自動車労組関係が強かった。自動車労組は慧つながりで鎌田慧と専門領域が重なるけれど、文章は青木の方がうまかった。
 その青木慧が書いた「ニッポン丸はどこへ行く」という本で、筆者が労務屋の研修(要するに左翼労組潰し業者の研修)に忍び込んだ。共産党員は企業で正体を隠して活動しているので、探し出す方法を指南するのだ。
 その際に、何か理由をつけて「ターゲット」の家に行けというのがあった。本棚を見れば、そいつの思想傾向が一発で分かるというわけだ。
 だから革命的共産党員は、E-BOOK化をすすめなければならない。しかし、齢80を超えた老人に可能か。

 ちなみに、この本が出たのは1982年。しかしこうやって「再び陽の目を見る日」がやってくるかもしれない。それが怖くて本を捨てられない。捨書は実に厄介なのだ。

紙の本は害悪以外存在しない

 E-BOOKに比べて紙の本の劣位はあまりに明白。
 筐体が壊れにくい(落としても壊れない)のと軽い(ただし新書のみ)以外に、紙の本に優位性なんか存在しない。昔はKindleの解像度が悪かったので、解像度でも紙の本が優位に立っていたけれど、既に解像度でも完敗。暗い場所で読めない致命的欠陥を露呈している。

 しかも、紙の本って管理が馬鹿にならない。ホコリを払うだけでもどれだけ無駄な時間がかかることやら
 あーた、自分の家でさえ大変なのに、図書館なんて地獄。新しい本がどんどん入ってくるので、古い本を捨てないと本棚がパンク。しかも、あれは並び順が決まってる。1段目がいっぱいになると端っこの本が2段めの端っこに移動する。そんなことを繰り返し「本棚またぎ」が生じると、図書館の掲示まで変えないといけない。
 地震が来たら倒れる。火事になったら燃える。ジメジメしたらカビが生える。そもそも森林資源の無駄遣い。カバーが付いた学術書なんか犯罪である。

「読書幻想」という害悪

 しかし、どっかの馬鹿が図書館戦争なんて漫画を作ってしまうので、図書館信仰は根強い。地方公共団体も図書館を作りたがる。
 電子図書館の方が喫茶店でコーヒー飲みながら読めるので良いに決まってる。図書館を作るならば、高校生や受験生向けの無料自習室を作るべき。しかし現実は、図書館の下にあるタリーズに行くと、かわいそうなJKが受験参考書を開いて勉強している。

 特に中高年に多い。読書幻想…紙の本を読むのはカッコいい、たくさん読書している人間は優秀で、本を読まない人は馬鹿という「信仰」が根強いのだ。紙の本なんて、知識獲得の一手段に過ぎないのに。
 そう言う人は当然「汗牛充棟は知的の証明」と書架を見てウットリし、捨書は困難を極める。

捨書最大の敵「専門分野」

 さて、先輩からあえて偉そうに「捨書」テクニックを言えば… 学術的な入門書(例:フロイト入門)とか名作(森鴎外とかマックス・ウェーバーとか)はノータイムで捨てる。パソコン関係は基本的に捨てる。htmlとかlinuxコマンドとか、ネットに転がってるので全く不要。受験参考書や教科書類も全部捨ててOK。しかし、若い頃にファンだったので読んだタレント本とかは持ってて良い。それが青春の証だし、再販されない可能性が高い。「ネットにない」「再販されない」は重要なファクターになる。

 ただ、偉そうに書いているうちに、逆に「捨てにくい本」を考えた方が良いことに気がついた。
 捨てにくい本とは何か。ブロガーやライターや新聞記者etcならば、おそらく「得意分野」「専門分野」があって、それに関する資料は捨てにくいのではないか。
 しかし冷静に考えれば、本棚に並んだ「得意分野の本」の大半を一度も読み返したこともないどころか、半数以上は「内容すら覚えてない」。「専門分野であって一度読んだけど、内容すらろくすっぽ覚えてない本」は捨てて良い。

 学生でもない限り、本を読み返すなんてめったにない。これも、中学や高校そして人によっては大学で身につけた悪癖「良書を何回も読む」の悪影響である。受験勉強でない限り、同じ本を2回読むことはめったにない。学校もいろいろ悪いことを教えているのだ。

さあ、実践ワークショップに取り込んでくれたかな?

 さあ、実践ワークショップ、みなさん取り組んでくれただろうか。まだの人は、ここまで読んで取り組めば学習効果は抜群です。
 ちなみに(1)の回答は写真の2冊。わざと逆さにしました。
 2冊とも、読んだ時は面白かった。しかし「脚本家がこういう人」とかの切り口で、怪獣モノを私は扱わない。何よりも怪獣関係の過去資料はネットでほぼ全部分かります。資料価値無しと判断しました。

コメント

  1. 松田圭市 より:

    私は若い頃、羽仁五郎の著作などを熟読してしまいました。今はネットがあるので色々検索できるかも知れませんがカルト的な思想を予防するのはなかなか難しいですね。

    • sinzinrui より:

      羽仁五郎さん、晩年はむしろ娘さんで突かれてた印象があります。
      カルト宗教は下火でも、陰謀論という形で非科学思想は生き残っていますので、やっぱり難しいです。

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