加藤桃子女流四段「将棋界は数十年で消えてしまう」

将棋・囲碁
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 将棋界でこの投稿が話題になっている。

世間水準では「これも甘い認識」…数十年ももつの?

 失礼なことを言わせてもらえば、世間の水準で語れば、これでも相当に認識が甘いと思う。将棋界に興味がない人に桃子発言を聞かせれば、ほぼ10割に近い人が「数十年も持つの?」「AIの方が強いんでしょ? 藤井聡太も真似てるんでしょ? 意味ないじゃん」と答えると思う。
 既にお隣囲碁界の日本棋院経営難は各種メディアで報道されている。企業の平均寿命は25年。ゲーム業界の最古参である将棋だけが儲かり続けて数十年も続くと考えるほうが非常識である。

将棋界の問題点

 以下のことは、この日記で何回か書いたことなので、簡単に書きます。
 普通にやっていては、将棋界も囲碁の後を追う理由は以下の通りです。

  1. 大スポンサーの新聞社が赤字で苦しんでいる。全く売上に貢献しない将棋欄に3億円も出費を続けるはずがない。
  2. AIでは先手が圧倒的に有利。それが徐々にプロに波及し、「先手の持ち時間は半分」とか何だかのルール改正が起きる。そもそも、ここ数年、新たな定跡を発見したのは藤井聡太でも伊藤匠でもなくAI。魅力を感じる人が増えると思えない。
  3. 先手有利がアマでも可視化でき、盤上で実感できるようになる。だって、オウマーの俺でさえある程度知ってる。振り飛車は左香突けばOKでAI流急戦でも苦戦。横歩取りは△3三角に▲5八玉でダメポ。矢倉は後手が桂馬跳ねたり左美濃で先手が美味しくない、ましてや後手の嘘矢倉じゃあ。雁木は▲6八玉▲5八金右で棒銀。最後の望みの角換わりも…
  4. 将棋を覚えても何も得しないという峻厳たる事実。将棋をやると頭が良くなるなんて嘘。東大に行くような人は将棋も上達が早いだけ。
  5. ヒューリックの経営者が変わったら。ドワンゴだってあっさり降りたぞ…

指導員・プロ棋士から将棋を教わった人はいない

 自称「将棋ファン」は「まさにその通り」と同意しつつ、各々の立場で意見を出している。ただ、多くの人が「将棋普及」「指導員の立場」など、新規ファンの開拓方法を上げている。
 しかし、指導普及員やプロ棋士から将棋を覚えた人がいたのか。私の時代だと「友達から教わった」「お父さんから教わった」が殆ど。「プロから駒の動き方を教わって」なんて一人もいない

 将棋ファンにとって将棋が面白くて、将棋を続けると良いことがあると思うのは自明の理。学校の先生が担当科目が好きで、勉強しないと社会に出て困ると思うのと同じこと。しかし、本当は将棋よりも進学教室通いやスポーツの方が「努力した分だけ得をする」。将棋やっても何も得しないのだ。
 そもそも何故将棋ファンが囲碁同様に減り続けてるのか、分かってるのだろうか。
 囲碁も将棋も、電気じかけのゲームに人気を取られているのだ。特にソシャゲー。将棋も囲碁も実はソシャゲー。しかし、最近のソシャゲーの方が、勇者やお姫様が出てきて面白いもん。最近はEスポーツなんて呼ばれて、ナウい解説が若い世代の憧れだとか。

囲碁の10倍努力してます。しかし、役割を終えた

 将棋は囲碁と違っていろいろと努力をしている。何よりも凄いのは、若い女性ファンを増やすことに成功したことである。
 駒テラスを見たときには感動した。アマチュア対局用の盤・駒を一切設置しないで、中高年男性ファンを近づきにくくした作り。良い子のために、将棋でないゲームを貸し出す発想。
 また、スポンサーつける発想や豊島人形、そしてAKB商法真っ青の「プロ棋士と◯◯できる権利」。開館建設の際には「羽生善治とタイトル戦使用ホテルで対局する権利」まであった。安直な「鎌田美礼デート券」でないのにセンスを感じる。まずは女を呼び込む。そうすれば男は放っておいても集まる。

 しかし、長く娯楽の王様として君臨した将棋も、時代の波には逆らえない。数十年後、将棋が今のように商業ベースで成り立つのは難しく、今後は囲碁の後を追うのではないか。

コメント

  1. 松田圭市 より:

    将棋の人間ドラマとかいうけど、プロ棋士に人間的魅力があるか疑問ですよね。中原16世名人とかまんまとマスコミに騙されたとしか思えません。

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