オウム事件から30年~伝えていくべき教訓は~

オウム真理教・破壊的カルト
オウム真理教・破壊的カルト

 「山上徹也さんの裁判で、被告人が反省をしないままで情状酌量はあるのか。あれば弁護方針はどうするのか。」 観客席の鈴木エイトが弁護士に質問したのが私にとってのハイライトだった。
 もう脱カルト界隈では、安倍さんを殺した極悪人のヤマガミは「さん」付けする英雄なのだ。

日本脱カルト協会30周年シンポジウム

 昨年で地下鉄サリン事件30年。そして地下鉄サリンを契機に作られた日本脱カルト協会も今年で30年。江川紹子を呼んで30周年シンポジウムを実施する。しかしそれをXで知ったのは、ポスターに「締切」と書いてある3月8日の後。だが、申し込みOKだったのでGoogleフォームにて申し込み。

 場所は京都。東本願寺裏の「しんらん交流館」2F。御存知のように本願寺(浄土真宗)は「お西」「お東」に大別され、更に分派が存在する。そして「お東(大谷派)」は、口の悪い人に言わせれば「共産党に乗っ取られた」。「しんらん交流館」には、いかにも「そんな感じ」な展示や企画。
 脱カルト教会のイベントが開かれるのも、その一つに見られるだろう。

 東本願寺の横を歩くと、「お東さん広場」なるものがてきて、縁日風なお店だけでなく、尼僧が恋愛相談を行っていた。この企画だけで日記1回分のネタになる「面白さ」だれど、今回はパス。
 何せ「敵陣」に乗り込むのだ。どうせ宗教二世にこじつけてヤマガミを擁護するだろう。こっちもいろいろ「用心」して新幹線に乗り込んだ。

江川紹子はZOOM参加

 敵陣に乗り込んだ理由の一つは、江川紹子の生写真撮影。しかし残念ながら彼女はZOOM参加。目的が達せられず残念。しかし、江川紹子の部屋が写り、整理整頓してないことが分かった。

 以下、皆さんが知りたそうなことを列挙します。

  • 内容はアーナンダ正悟師井上嘉浩に絞られていて、自分にはかなり退屈だった。
  • そのためか、客席でマイクを持ったのもアーナンダ関係者が多かった
  • ヤマガミ礼賛や宗教2世は全くなし。
  • 観客は40名強+ZOOM参加者。男女比7:3か。男性はジジイばかり。しかし女性はそこそこ若い人も多い。
  • 鈴木エイトが観客席最前列にいた。どういう位置づけで来たのか分からないけれど、シンポには一切交わらず、ひたすらパソコンと格闘している。思い出したようにシンポを無視してデバイスを持ったまま後方に走り去る。

 その鈴木エイト(白スーツ)が最後の質問コーナーで「山上徹也さんの裁判で、被告人が反省をしないままで情状酌量はあるのか。あれば弁護方針はどうするのか。」と麗しきヤマガミ愛をご披露。神山啓史弁護士の回答は「理論上はあるけど」みたいない内容だった

オウム事件から40年

 私はアーナンダの弁護方針なんか興味ないので、つまらなかった。
 以下内容をざっと説明する。
 開催の挨拶は脱カルト協会会長の西田公昭氏。オウム事件後30年となっているけれど本当は40年だ。1985年に既に事件を起こしている。つかみはOK。

 講師陣のトップバッターは神山啓史氏。アーナンダ正悟師の弁護人。一審判決と二審判決とでは同じ事を言ってるらしい。声が甲高い割に話がつまらない。しかし、最後の「あなたが裁判員になった時に、今日言ったことを思い出して欲しい」はかっこよかった。
 2人めが西田会長の再登場。おそらく、いつもながらの「いらぬお説教」なのだろう。「かからないと思ってる人ほどカインドコンチョロールにかかりやすい」が聞けなくて残念。

 だけど、アーナンダ辞世の句って知らなかった。今ネットで調べても載ってない。「雪積もる 枝に輝く 寒椿」で良かったっけ。メモしそこなった(「輝く」が変な気がする)。
 3人目がお東の平野喜之氏。何を言ったか思い出せない。きっとCompassionというミニコミ誌を読めばすべてが分かるのだろう。

江川紹子、ZOOMとパワポでコケる

 さてZOOM参加の江川紹子。IT機器は苦手のようで、ZOOMだけでなくパワポが映らないまま話を進めてしまう。進行がそれを彼女に伝えようとするが伝わらない。結果、彼女に電話したようで、19枚目からスライド入りに。
ただ、やっぱり彼女が一番おもしろい。そんなにサービス精神がある人でないけれど、「あの会場にいる人に何を言えば受けるか」は分かってる。凡夫外道に触れるとカルマが落ちるとか、尊師がカルマを引き受けるとか、オウム真理教においてカルマはウイルスみたいに動く…素晴らしい洞察力だ。
 「似ても似つかぬ尊師の絵」をスライドに写して、書いた人に言わせれば「その時は実際にそう見えた」とか話を交えて、最後にアメリカのイラン攻撃がどうのこうの。安定の「トランプの悪口」も忘れない。

尊師もチャッピーも何を聞いてもたちどころに答えてくれる

 とはいえ、オウム事件となると、どうしても「被害者の立場を考えろ」となる。江川紹子も西田公昭も、ヤマガミ愛を完全に封印していた。他の2人も同じ。
 おそらく。このシンポでは意図的に安倍さんやヤマガミを封印していたのだろう。

 ただ、じゃあこのシンポの「教訓」ってなんだとなると、何もなかった気がする。
 江川紹子曰く「麻原は何を聞いてもたちどころに答えてくれる」。しかし、当時の若者の悩みならば、オウムや脱カルト弁護士や大学教授に相談しなくても、正しいアドバイスをチャッピーやGEMINIがたちどころに答えてくれる。 

 一方、陰謀論や反ワクチンが跋扈しており、「まいんどこんちょろうる」論とやらは通用しないことも判明している。「人間は弱い生き物。どうやると強く生きていけるか」に対して、西田公昭だったか、「心のワクチン」と答えていた。君! ワクチンはアメリカ製薬会社の陰謀なんだよ! いやさあ、よりによって「ワクチン」はねえ…
 実のところ、令和の今、カルト問題って殆ど重要性がない。それどころか、カルトとは言い難い創価学会の扇子踊りを揶揄し、解散させろと叫んでる連中がワンサカいることの方が問題なのだ。

 破壊的カルト問題は殆ど終わった。若者が皆無のガラガラの観客席がそれを証明している。

コメント

  1. 名主 より:

    もう40年前なんですね、そういえばまだ高校生か卒業したかという時でした。
    恩師の所に行ってニュースで、電車がとまったとか、青酸ガスが撒かれたとか、まだ情報が錯綜していました。
    帰りはなんだか、地下鉄使わずに遠回りしました。

    • sinzinrui より:

      初事件から40年、地下鉄サリン事件から今年で31年目。私は、仕事場から臨時職員のご両親から電話があって知りました。

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