昨日は「アートアクアリウム展 さいたまスーパーアリーナ2026 」に行ってきた。アクアリウムと書いてあるとおり一種の水族館であるが、そこには「アート」がつく。

動物の生態がメインではない。生物学的研究も全く無い。金魚の色柄と動きを使い、光や水槽そして幻想的な音楽で美しく見せる「芸術作品」を展示するのだ。金魚の生態など完全に無視。
そうなると、ヴィーガンな人やコーヴァな人は「動物虐待」と言う。もっとも日本では少数派なので殆ど声が聞こえないが。しかしアニマルウェルフェアな人は「これ、おかしくね?」と思う。
この日記でも前に何回かご紹介したのでご記憶の方もいらっしゃるだろう。
「実物」を見てから考えよう
なお、さいたまスーパーアリーナと書いてあっても、アリーナ本体ではなく下部のイベント会場での実施。
と、いろいろ説明しても「見たことない人」 には分かりにくいので まずは初めに「金魚芸術」を見たことのない人のために、作品からいくつがご紹介する。その方が理解が進むだろう。なお、このART AQUQRIUMは銀座で常時行われている。今回は出張イベントという位置づけになる。
「芸術」と「金魚の魚権」の狭間で
以下、前に私が書いたことと重複します。
過去に「アートアクアリウム」を取り上げたブログより。
アートアクアリウムは金魚の水族館か偉大な芸術か、それとも虐待か。2020/08/30
アートアクアリウム美術館 GINZA:金魚なんか何匹死のうが芸術のためならOK2023/08/22

少々過激でコーヴァな印象を与える見出しだが、アニマルウェルフェアな人にとっては「絶好球」なのは事実だ。
教育に重点を置いた水族館でさえ「魚権侵害」と主張する人にしてみれば、変な水槽で電気チカチカさせれば「金魚さんかわいそう」、水槽内に金魚の死体がプカプカ浮いてたらエラい話になる。

しかし、肉を食って生きるのが人間という生物。医学のためにテンジクネズミさんを虐殺するのが正しければ、芸術のために金魚の寿命を縮めるのだって正しいとも言える。
金魚芸術家に言わせれば、水族館のイルカショーに難癖をつけて子どもたちから笑顔を奪うアニマルウェルフェアな連中よりも、我々の芸術のほうが多くの人々を幸福にしているではないか、となるだろう。現に会場では若いカップルが芸術作品の前で記念撮影していた。
結論は「あなた」次第
結論は、「あなた次第」としか言いようがない。
この動画(本日6つめ)を見て、「綺麗だ、私も行ってみたい」と思うか、「グロい。金魚がかわいそうだ」と思うか。
動物が基本的人権を主張することが永遠にない以上、この問題は人間さんが民主主義的に決定するしかない。

そもそも水族館は、教育と娯楽の狭間にぶら下がってる存在。現在日本では「動物を娯楽に使うとはケシカラン」と主張する勢力が微弱なので議論は殆どない。しかし「電気チカチカの中、金魚さんの肌の色を使って見世物にするのはおかしい」と言い出す人が増えてくれば、アートアクアリウムどころかアートでないエデュケーションアクアリウムも危うくなる。どう「研究」「教育」と言い訳したところで、水族館から娯楽の要素が消えることはない。
そういう意味では、このアートアクアリウムも今のところ安泰だと思っている。
ただ、いずれは「連中」に譲歩する日がやてくる。しかし水族館はなくならないだろう。



コメント