川崎市長選は時間の無駄

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市長選よりも盛り上がる市議補選

 日曜日、川崎駅東口前に行く。
 西口と東口とをつなぐ歩道橋には、巨大な「市長選投票しようポスター」がいたるところにデカデカと飾られている。

 しかし、西口でも東口でも選挙音は何もない。立候補者は誰もいない。今日が川崎市長選の告示日なのに。
 同時投開票の川崎区の市議補選の方がよっぽど熱い。維新の和合大樹と立民の成田えまとが気合を入れて事前運動している。たった一つの市議の椅子を、自民立民維新共産社民で争う。こっちを市長選に格上げしたらどうだろうか。

「無所属」「ポスターだけ」で判断できる人間など存在しない

 啓発ポスターは訴える。自分ができることに全力です。しかし、この顔ぶれで、全力でどうしろというのか。
 立候補者は6名。実をいえば、自公立が推す現職の福田市長以外は全部ゲテ。市長以外に政党の後ろ盾があるのは共産党候補だけ。この選挙、実は「やるだけ無駄」である。

 共産党以外にマトモそうに見えるのが2人。25歳の青年と42歳だけど美人(ただしポスターは)。しかし新聞やネットを見ても後ろ盾があるのか分からない。満足な情報を一切与えず、投票率が下がると偉そうにお説教を始める。そういうクズ、死になさい。

 42歳の山田えり氏の方は、自民党の市議だったが辞任して出馬したことが分かった。この行動も意味がわからない。自民党は分裂したということなのか。であれば、反福田の人はここがお勧めなのか。こういう説明が全く無い。
 また25歳のくにや亮太は、参政党な色合いのポスターだけど、鳳凰のマークもなく、そもそも参政党が噛んでいたらネットでガンガン宣伝するはずだ。25歳の若さは「推し」だけど、背景に何もなければ自・立・公が推す現職4期目の福田市長に勝てる筈がない。

差別vs反差別! 示現舎vs清掃職員! 熱すぎるゲテモノ候補

 むしろマニアは残り2人のド泡沫に注目している。
 一人は被差別部落問題で有名な示現舎の宮部龍彦さん(46歳)。その素晴らしい主張がゆえに、神奈川新聞が「異なる取り扱い」をするという異例の候補である。特殊な候補を基地外扱いして特殊な取り扱いをしたら、神奈川新聞の被差別だと思うが。
 そしてもう一人が、精神障害者グループホームで暮らす清掃員の関口実さん(67歳)。宮部龍彦さんの極北をいく候補で、差別反対を訴えて出馬。
 選挙にお笑いを持ち込みたい人は、この2人どちらかお気に入りに投票したらどうだろうか。

 ゲテっぽくない25歳♂と42歳♀の実力は、共産党を打ち破るレベルなのか。差別賛成と差別反対のどっちが得票できるか。マニアにとっては興味深いかもしれない。しかし、そうでない人に、折角の日曜日の26日に「この選挙に行け」はさすがに無理がある。
 行ってほしいならば、せめて42歳♀と25歳♂の実力が分かる情報をくれ。

福田紀彦市長、第一回当選は奇跡だった

 とはいえ、4期目である福田紀彦市長の1期目当選(41歳)は、実に熱かった。まさに奇跡だったのだ。
 2013年の川崎市長選挙。必勝と思われた総務省・元市財政局長の秀嶋善雄氏(自民・民主・公明推薦)に対して、文字通り「市民」の立場で草の根的に事前運動を行い、まさに奇跡の勝利を収めた。投票率も52・3%で、いかに川崎が「燃えた」かお分かりになろう。
 そして2期目。福田氏は地元経済界だけでなく、さっさと創価学会公明党の支持を取り付けてしまった。そして自民党に「どうしますか」。当時ををれを聞いて、「創価を先に口説く」という手があったのかと感心した。 結果として、川崎の自民党は内輪揉めに分裂で、気がつけば歴代最多得票数で福田紀彦市長が当選。

 しかし、これで「熱い川崎市長選」が終わってしまった。
 3期目は事実上の信任投票。そして今回も…いや、実は42歳♀や25歳♂が奇跡を起こすかもしれない。だからこそ情報が欲しいのだ。若者が共産党を打ち破っても誰も驚かない。福田市長に肉薄してこそ盛り上がる。

 しかし、告示日当日の川崎駅前には誰もいなかった。

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