前に「囲碁が将棋よりも衰退した本当の理由」で書いた通り、囲碁が衰退し日本棋院が経営的にヤバい最大の理由は「囲碁が無理ゲー」だからだと思う。
案外と支持者がいない「囲碁無理ゲー」説

「黒と白が交互に石を打って囲った面積を競うゲーム」は土台無理なのだ。肝心な「地」が本当に「地」なのか怪しい上に、「凸凹な地+抜き跡みたいなの+アゲハマ±6.5」は目算で計算できるはずがない。ましてや終盤の事前予想も当てにならない。更に整地が本当に間違いないのかも怪しい。
しかし、更に勉強した結果、「囲碁が無理ゲー」である決定的な論理的根拠を得ることができたので、今回はそれを説明する。
なお、これから私が書くことは、おそらく囲碁有段者にとっては常識に近いことだと思う。だから囲碁有段者は読んじゃダメ。囲碁を覚えようとしたけれどダメだった初心者(特に将棋経験者)向けに、「ねっ? だから囲碁なんて衰退するに決まってるの」と傷を舐め合う企画ですので、念の為。
強引に粘れば永遠に囲碁は手が続く
今朝方、こんなXを見た。囲碁普及につのめる立派な人が初心者に役立つ局面を投稿してるのだろう。
おそらく左中央の黒のT字なのだろう。ただ殺せる自信はない。
それよりも、各々の地が広いので、根性で打ち込めばいくらでも手が続くのが気になるのだ。特に中央下のアフリカ大陸から右側に広がる中央地域、将棋感覚では絶対に右中央三段目に白を打つ。無論、一力が黒ならば確実に殺される。しかし、一力が白で私が黒ならば、絶対に二眼ができる。いや、この盤面の大半の領土は。私がアマ高段者に打てば殺されるけれど、逆だと確実に内部に二眼作られる。俺にはそうなる自信がある。
勝敗を決める「地」の面積が各人で異なる

実は、この「囲碁は”終局”後も実は、粘る気になれば打てる」という事実は知っていた。
それどころか、プロでもかつては「終局してるか否か」が不明確で、タイトル戦で「そっとダメ詰めして6石取った」なんてトンデモ事件が起きた。
後にルールが改正され「お互いにパス」明示で終局になったようだ。ただ、囲碁も将棋も一種のソシャゲー。「パス」はボタンを押すと電気が点灯する方式を導入の上、地もAIが上から撮影した画像で数えるのが正しいあり方だ。
ただ、それよりも、ダメ詰め事件で言えば、上の白地が気になる。ましてや黒はダメ詰めで殺されたのだ。お前、男だろ。奇跡を信じて打ち込め! スペースはちゃんと確保されている。仮に白が私ならば確実に二眼できる。保証するぞ。
いや、実のところ、地の中に石をガンガン詰めて行けば、何故か相手が全部手を抜いて二眼作成を放棄すれば、殺すことができる。「それが起きない」とどうして断定できるのか。
二眼ない全ての石は全滅する可能性がある
相手のミスを期待すれば、「地」と称するものの中にいくらでも打てることは、「レッツ碁」を読んでた頃に気がついていた。その後オウマーに転向し、囲碁どころか本職の将棋も忘れてしまった。
しかし、思っていた「囲碁の謎」がこれで分かった。
「ぷに碁」というのか。
私がいいたいのは「パス」の有効性ではない。二眼ない石は必ず取られるし、二眼ある石およびそれに連なる石は必ず生きる。将棋感覚で執念で延々と打っていけば、「地」なんて実は二眼以外に存在しないのだ。
中国ルール・純碁
それで分かった。中国ルール(下の図もリンク先から)ってその発想なのだ。いや、初心者向けにやってる「純碁」というのがもっと徹底している。
「純碁」とは、小さな碁盤を使って、囲碁と全く同じルールを使って、盤面にたくさん石を置いた方が勝ち。
「純碁」はゲテなゲームではない。右の動画は日本棋院謹製の動画で、横山公望みたいなオッサンは王銘琬という神様みたいに強いプロ。隣のお姉ちゃんも弱いふりしているプロ。おそらく前述の「ぷに碁」も、純碁だと思われる。
「純碁」は盤面に多く石を置いたほうが勝ちだから、二眼を残して「地」の中に碁石を埋めていく。で、Xを見ていたら(引用先が見つからなくてごめん)、地の中を自分で埋める作業を省略したのが「囲碁」ともいえるって意見があった。

だって「純碁」って「純粋な碁」って意味でしょ?
そして、勝負師たるもの、最後の最後まで諦めてはいけない。仮面の忍者 赤影もそう言っている。囲碁は本来、二眼だけが盤上に残るまで盤面占拠を目指して、隙あらば「全駒」ならぬ「全石」を目指して戦うものではないのか。
それを省略してるんだから、無理ゲーに決まっているではないか。
あれ、気づいちゃいましたか?
ねえねえねえ、ってチャッピーに聞いてみたら、違うらしい。
囲碁は最初から囲った面積を競う競技として発達したそうで、「純碁」は中国ルールを推し進めたものらしい。
しかし、じゃあ何で「純碁」なんてあるのか。囲碁がワケワカメの原因の全てが、勝敗を決する「地」に関するものが全てである。曖昧な上に、終盤になっても何目差が計測困難なところ、更には「ファイティングスピリットを捨てなければ、「奇跡を信じて」打ち続けられること。これがもし切れ負けで「負けられない一戦」「負けると殺される」みたいな一戦だったら…(中韓の国際棋戦で実際に起きたらしい)。
なお、日本棋院の倒産を避けるには、囲碁をE-SPORTS化するのが良いと思う。将棋ウォーズみたいに騒がしくして、「地」はAIで常時表示。盤面も「ぷに碁」みたいにすれば、磯野波平なんて言われないぞ。



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