何故陰謀論や反ワクチンが、国会で多数の議席を獲得するまで市民権を得たのか。
ずばり、自民党を応援したくない、”ネトウヨ”を応援したくない心理が働き、攻撃対象がトランプや斎藤元彦など、傍流に流れたからでないのか。
いうまでもなく、「連中」にとって悪玉のエースは自民党、特に河野太郎である。そして、凄まじい名誉毀損と選挙違反を繰り返し、総理大臣候補から完全に引きずり落とした。敵を壊滅する大勝利を収めてしまったのだ。しかし、まさにメディアは何もしなかった。
「デマ太郎」は見殺し、攻撃はトランプなど「ネトウヨ」だけ

正論のような顔して流れ出す陰謀論 江川紹子さん「放置はまずい」
https://www.asahi.com/articles/AST4Q349BT4QUCVL00RM.html
残念ながら有料記事になので、内容は分からない。しかし、「放置」してたのは事実である。
もはや陰謀論も反ワクチンもSNSのマイナーな領域ではない。いつもここに書いている通り、連中は続々と国会に議席を獲得している。DSや反ワクを党是にしている政党が1つ、HPVワクチン不接種を代表公約に掲げる政党が一つ存在し、総務大臣を経験した実力者が今後の政治情勢によっては政権入りする可能性もある。

しかし、江川紹子さんを含めて、ここまでメディアは何もしなかった。衆議院選挙で河野太郎に対する凄まじい犯罪・選挙違反(しかも主張はデムパそのもも)に対して、私の知ってる限り、厳しく批判する人はいなかった。
特に「脱カルト」「反カルト」と呼ばれる人は、トランプ絡みの陰謀論や反ワクには反応するけれど、肝心のお膝元日本で大規模に行われた「デマ太郎」「河野太郎が60万人殺した」などは、自分の知っている範囲では聞こえてこなかった。
少なくとも、斎藤元彦の「2馬力選挙」のようには熱心でなかった。
立花孝志は使い捨てのスケープゴート

最近でもみんつく党関係者が自殺したことで立花孝志を叩いているけれど、何か「元彦ちゃん当選」の恨みを晴らしてるように感じてしまう。
SNSと犬笛と陰謀論 マスコミの指摘で広がる分断/KAZUYA
https://www.youtube.com/watch?v=IlIl2tCdKCo
「面白い、と『犬笛』に加担」 向けられる矛先、中傷なお止まらず/朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/AST4Y21HJT4YPTIL00ZM.html
今回の文章は、ここまでを含めて、かなり私の憶測が入っているので、何か間違いがあるかもしれない。その際はご指摘いただきたい。
兵庫県知事に関して何よりも重要なのは、斎藤元彦さんが予想を覆し大勝利を収めたことである。多少のミスはあっても選挙の開票結果を左右する不正は何もやっていない。彼は正々堂々と戦い、稲村和美候補に圧勝した。

立花孝志の援軍が本当に「2馬力」だっのか十分くらい怪しい。むしろ0.1馬力減にもかかわらず、元彦ちゃんは勝利した可能性もある。ただ、「しばき隊」と呼ばれる集団の選挙妨害もあり、これは稲村和美陣営の妨害と言われても仕方がない一方、0.1馬力くらい元彦ちゃんを助けた可能性が高い。
立花孝志には、みんつく党などN国界隈を動かし関係者を死に至らしめる力はあっても、県知事知事選挙レベルを動かす力は持ってない。一方、都知事選で起きた小池百合子さんへの悪質な選挙妨害が全く功を奏さなかったように、あの種の嫌がらせは逆効果にしかならない。
立花孝志は、兵庫県知事選の結果が信じられない人の憂さ晴らしの生贄にされたのかもしれない。
左翼的なマスコミこそ典型的な陰謀論思考
選挙ではしばしば、自分にとって不都合な結果で終わることが起きる。自分が絶対に正しいと信じた支持者が落選し、「こいつだけは絶対に駄目」という人が当選する。その際に、普通の人間は「どこが間違ってたんだろう」と我が身を振り返る。しかし中には、何か特別な圧力が選挙にかかり、選挙結果が歪められたと考える人が一定数いる。これが病膏肓に入るのを陰謀論と呼ぶ。

兵庫県知事結果をうじゃうじゃギャーギャー言ってる人間に、トランプ不正選挙を信じるQアノンを笑う資格などない。思考パターンは全く同じ。「トランプさんが負けてしまった」「斎藤元彦が勝ってしまった」…ありえない! 絶対に選挙に不正があったのだ。
…と、話が反ワクから逸れてしまった。しかし、反ワクが放置された原因は、ズバリ「敵の本丸」を擁護したくないからではないのか。
N国界隈で言えば、選挙ウオッチャーちだいが夏目亜季にネチネチいうような心理と同じ。吉野・内海推しの反ワクにとっては、60万人殺したヒトラー・ポルポト同然のデマ太郎であっても、左翼にとっては有力は自民党総裁候補で自民党「良識派」の河野太郎。英雄になんかしたくない。トランプならいくらでも悪口言いたいんだが。
お気持ちは分かるけど、その結果、待望の高市早苗総理大臣が誕生。おとなしく軍拡だけやって戦前の日本に戻してくれれば嬉しいけれど、支持者にリップサービスして「ワクチン打つ打たないは自由です」って言い出したら…
ではまた。
コメント
今の反ワクの人たちの主張って、本来なら左派やマスコミが自民党政権の攻撃材料にしたかったことなんじゃないかと。
左翼っぽく言えば「アメリカ言いなりの自民党/河野太郎が、安全性を無視して米企業から爆買いしたワクチンで〇〇人が死亡!」みたいな。
ただ、先にヤマトQとか国民主権党みたいな電波集団が目立ってしまったので、あいつらと一緒にされては却って支持を失うという政治的判断が働いて引っ込めたのではないかと想像しています。
左翼の人は、薬害エイズみたいに「医療メーカーがあくどい手段で」ってノリが大好きなので、実のところ反ワクとシワ性があるのは右ではなく左。しかし、トランプ以来、右の反ワクが登場した。
そもそも、陰謀論って一種の帝国主義論じゃないですか。「アメリカ帝国主義が金儲けのために日本を支配した」みたいな。
そもそも、右翼が左翼みたいになって、左右の区別がどこにあるのか分かりにくい。反ワクも左右問わずいるし、その右の言ってることも左みたい。
憲法9条改憲の是非とグローバルの方が左右をきれいに分けられるのが今ではないかと。